雪山登山用のザックの選び方とおすすめ紹介!

今回は、一般登山道を歩く雪山登山用のザックの選び方についてご紹介していきます。

どんな機能が必要で、どんな機能は不要なのかについても解説していきます。

また雪山登山用のザックには、いろいろな機能やサイズも複数あります。

メーカーによっても異なっており、初めて選ぶ場合、どれを選んだら良いのか分かりにくいです。

そんな中、数あるザックの中で2023年、私がおすすめするザックについてもご紹介しています。

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目次

雪山登山用ザックの選び方について

今回は、雪山登山歴9年の私が経験や実感したことを元に、選び方について解説していきます。

主に一般登山道を歩くことを、想定して解説していきます。

雪山で使うザックは、夏山登山の物とは少し選ぶ基準が違いますので、一つ一つ丁寧に解説していきます!

ザックの種類について

Trion Nordwand 35
Trion Nordwand 35

まずは、選ぶべきザックの種類について解説していきます。

ザックにもいくつか種類がありますが、アルパイン用のものがおすすめです。

アルパイン用のものは特徴としては、無駄な装備をそげ落として軽量化されているところです。

軽量というとULザックがありますが、そこまで軽くしよとすると雪山に必要な機能まで、落とさないといけなくなってしまいます。

そのためULザックとは考え方が違う点に注意してください。

軽量化を目的とするということではなく、無駄な装備は付けないが必要な機能・装備は付加されているのがアルパイン用ザックの特徴です。

そしてこの特徴が雪山登山にもマッチしているのです。

ザックの機能について

Trion Nordwand 35
ピッケルホルダーとアイゼンケース

アルパイン用のザックが適していることは分かったけどどんな機能が必要で、どんな機能は不要なの!?っという疑問が出てきます。

ここからは、そんな疑問を解消するために雪山登山用ザックに必要な機能と不要な機能についてポイントをご紹介していきます。

この条件をクリアすれば、快適に雪山で使うことが出来ます。

POINT
生地が丈夫な方が良い

雪山登山では、ピッケルやアイゼン、スコップなどの金属製ギア類を持っていきます。

全てをザックの中に収納はできないため、外側に付けることがあります。

脱着時や移動時など、ザックに擦れてしまう可能性があるため、こうした時に生地が破れないように丈夫である必要があります。

POINT
雪用ギアを装着出来る
Trion Nordwand 35
アイゼンケースとピッケルを装着

雪山登山で使うアイゼンやピッケル等のギア類を取り付けるように、外側にループや紐があると便利です。

一度使ったギア類は、雪が付着しているためザックの中を濡らさないため収納できません。

基本的にはザックの外側に装着するため、固定しやすい方が良いです。

POINT
グローブを装着したままでも操作性が良い

雪山では、寒さから手を保護する目的でグローブは基本的には外しません。

そのためグローブを着けた状態でも、ザックの開閉などの操作がしやすいように操作性が良いものがおすすめです。

例えば、ジッパーの先端の金具が大きな輪っか状になっていると、グローブをした状態でも開けやすいです。

POINT
ザックの外側はシンプルが良い

ザックの外側にドリンクホルダーや口を閉じれないポケット類、メッシュ類の機能は不要です。

ラッセル時や降雪時、ザックを雪面に置いた時などに、雪が付着して重くなってしまいます。

また付いた雪が体温や日光で溶けて、ザックがベチャベチャになってしまう場合もあります。

そのため、ザックの外側はなるべくシンプルが良いです

POINT
ザックの背中のパットがメッシュタイプはおすすめしない
Trion Nordwand 35
Trion Nordwand 35裏側

これまでの経験から背中のパットは、メッシュタイプではなく、クッションタイプがおすすめです。

メッシュタイプの場合、雪がメッシュの隙間に入り込んでしまい、暫くすると体温で溶けて背中が濡れてしまいます。

夏用は通気性重視ですが、冬山はそこまで通気性は必要ないためメッシュタイプはおすすめしません。

POINT
ジッパーでフルオープンになるタイプが使いやすい
Trion Nordwand 35
前面がフルオープン

ザックの中へのアクセスが、上から(雨蓋の方から)のみの場合、奥の方の荷物を出すのが大変です。

パッキングを工夫して、ある程度は対応可能ですがやはり奥の物は取り辛くなってしまいます。

そんな時に、ザックがフルオープンになるタイプだと奥のものが簡単に取り出せます。

時間の節約になりますし、ザックを雪面に置いている時間も少なくなるので、濡れが最小限にできます。

ザックのサイズについて

ザックのサイズ選びも重要な要素となってきます。

無駄に大きいと重くなりますし冬山は風が強いので煽られる原因となってしまいます。

冬山は夏と比べ体力を使うため、なるべく軽い方が安全な山行のためにも良いです。

また、今度は小さすぎると必要な物を持っていけない!なんてことになる場合もあるので注意が必要です。

まず夏山ではテント泊するけど、冬にはテント泊まではしないという方が、多いのではないでしょうか。

今回は、日帰り~小屋泊までを想定したサイズについてお話ししていきます。

雪山の日帰り登山で必要なサイズと増える装備について

まずは、夏山と比べ雪山登山ではどのような装備が増えるのかご紹介していきます。

増える装備を知ると必要なサイズも何となくわかってきます。

  • ダウンや化繊、バラクラバなどの防寒着
  • グローブ(予備含め数セット)
  • ゴーグル
  • ピッケル・アイゼン、ワカンなどのギア類(外付け)
  • 保温性の高い水筒

このように、雪山登山では日帰りでも持っていく装備が大きく増えます。

そのため日帰り登山の場合においては、夏山では28L前後あれば十分ですが、厳冬期の雪山では十分ではありません

厳冬期の雪山の場合は、日帰り登山においても最低35Lのサイズが必要です

ですが人によって持っていく装備が違ったり、パッキングの得意・不得意があると思います。

サイズの基準としては、夏山で使っているザックに少なくとも5〜10Lプラスするサイズのものを選びましょう

普段、夏山では30Lのザックを使っている人は、38Lまたは40Lを選べば余裕を持ってパッキングできます。

雪山の山小屋泊登山で必要なサイズと増える装備について

続いて小屋泊(1泊を想定)する場合に増える装備についてご紹介します。

日帰りにプラスで必要となる装備です。

  • 着替え(ミドルウェアと靴下等)
    • 気温も低く乾燥しているので、殆ど臭いません。着替えは最低限で良いです。
  • 歯ブラシやコンタク等のお泊まりセット
  • ダウンパンツ
    • なくても良いですが、持っていると寝る時や山小屋で過ごす時に快適になります。

1泊程度であれば、日帰りと比べてそんなに荷物は増えません。

そのため、日帰り登山用のザックに5L前後プラスをする程度で大丈夫です。

日帰り用が40Lの方は、45Lを選択するような感じになります。

雪山にレインカバーは必要!?

結論から言うと、雪山にレインカバーは必要ありません。

そもそもレインカバーというのは雨でザックが、濡れないために使用しますが雪山では雨は降りません。

そのため濡れる可能性が少ないので不要です。

私の場合、少しでも軽くするためにレインカバーは持っていきません

ただし初冬や春山の場合は、雪だけでなく雨やみぞれが降る可能性があるので持って行った方が良いです。

雪山登山におすすめなザック達のご紹介

ここからは2023年、私が選んだおすすめザック達のご紹介です。

もし良かったら、道具選びの参考にしていただけたら嬉しいです。

グリベル アルパインプロ40+10L

アルパインプロ40+10ブラック イエロ-【grivel】グリベルアウトドアバッグ(gvzaalp40)

グリベルのアルパインプロ40+10Lです。

バタフライ・パックシステムの採用や肩、腰ベルトの作り込みが良く重い荷物でも疲れにくくなっています。

アイゼンやピッケルなどの装備品も装着できるように使いやすいデザインです。

容量も通常で40Lあり拡張して最大50Lまでいけるかなり余裕がある容量を持っています。

カッコよくて機能的!!おすすめのザックです。

マムート Trion Light 38

マムートのトリオンライト38です。

軽量アルパイン用のザックです。

特徴として無駄のないシンプルなデザインのほか、ギア類やスキーの取り付けも出来るようになっています。

スマートなので動きの妨げにならないので、ストレスなく行動できます。

ピッケルは2つまで装着可能です。

グレゴリー アルピニスト35

グレゴリーのアルピニスト35です。

とてもシンプルな構成になっており、飛び出た部分がないため岩場や樹林帯等で、引っかかりがしにくくなっています。

生地も丈夫でギア類なんかも、外に装着可能なザックです。

使い勝手についても抜群によく、サイドジッパーが大きく開くので中にアクセスしやすいのが特徴です。

容量は、Sサイズが32L、Mサイズが35L、Lサイズが38Lと雪山に適したサイズになっています。

背負い心地もよく、動いてもザックが揺られることもなく、体に追従してくれるので動きやすいです。

グレゴリー ターギー45

グレゴリーのターギー45です。

容量はMサイズが45L、Lサイズが48Lと小屋泊まで対応できるサイズとなっています。

特徴としては、グローブをしたままでも扱いやすい操作性、耐摩擦性が高く雪が付着しにくい生地が使われており、雪山に最適のザックです。

また背中のバックパネルから荷室に直接アクセス出来るので、必要な物がすぐに取り出せ便利です。

雪山に必要なギア類が装着しやすいように、ループや紐が装着されています。

ミレー プトレイインテグラーレ 35L+10L

ミレーのプトレイインテグラーレ 35L+10Lです。

アイゼンポケットやスキーホルダーなどが、装備されている雪山用ザックです。

中へのアクセスについては、サイドにダイレクトアクセス機能がついており、荷物のパッキングがしやすい構造になっています。

容量についても、35Lから最大で+10Lも拡張することが可能な点も良いですね。

ザックの生地強度も強く、シルエットもスマートなため雪山登山に適したザックです。

アークテリクス アルファFL 40

アークテリクスのアルファFL 40です。

容量は十分な荷物が入る40Lです。

無駄な部分をそぎ落としたとてもシンプルなデザインのザックです。

重量が715gと超軽量ですが、耐久性の高い生地が使われているため丈夫です。

シームテープ処理もされており、防水性も高くなっています。

外には、アイゼンやピッケル等のギア類も装着出来ます。

OSPREY(オスプレー)ミュータント38

オスプレーのミュータント38です。

無駄な機能を削げ落とし、1気室のシンプル構造になった雪山登山に適したアルパインザックです。

負荷のかかる部分には、420デニールの生地が使われ補強されています。

またギア類が装着しやすいように、フロントパネルには紐やループが付いており便利です。

容量はS/Mサイズが36LでM/Lサイズが38Lとなっており十分な容量が確保されております。

その他の機能として収納可能なヘルメットホルダーが付属しているので、後から買い足す必要はありません。

シンプルでスリムなデザインとなっており、シルエットもカッコ良いです。

グリベルのアイゼンケース

グリベルのアイゼンケースです。

ザックに専用のポケットがない場合に使用します。

アイゼンを持ち運ぶときは、アイゼンケースに入れて持ち運ぶことをおすすめします。

ザックの中に直接入れてしまうと、ザック自体や周りの装備品が傷ついてしまうからです。

また使った後のアイゼンは、濡れているため必ずケースに入れて持ち運びましょう。

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