冬山登山で使う防寒着には沢山の種類があり、どれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
そんな時は、高機能な化繊インサレーションウェアがおすすめです!
今回は、そんな冬山登山で活躍する化繊インサレーションの特徴や選び方についてご紹介していきます。
また気になるダウンとの違いや、使い分けについても解説していますので良かったら見ていって下さい。
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化繊インサレーションウェアとは!?
ここでは、化繊インサレーションウェアとはどんな防寒具なのかを解説していきます。
まず化繊とは、「化学繊維」の事で、人工的に作られた繊維のことを言います。
代表的なものとして、「ポリエステル」や「ナイロン」などが化学繊維としてあります。
そしてインサレーションとは「断熱・保温」といった意味です。
合わさると、化学繊維素材の防寒着のことを指します。
登山だけでなく、キャンプなどのアウトドアでも活躍する防寒着です!
化繊インサレーションの特徴
繊維自体の強度が天然繊維と比べ、強いという特徴があります。
そのため、頻繁に洗濯をしても痛みにくく性能が落ちにくいです。
洗いやすいため、メンテナンス性は優れています。
繊維自体が水分を吸収せず、集めた水分を毛細管現象を利用して、外に拡散することで早く乾きます。
濡れても乾きやすく、ダウン等と比べドライな状態にすぐに戻すことができます。
繊維自体が水を吸収しないため、ロフトが潰れにくいです。
濡れてもロフトを保ちやすいため、暖かい空気が逃げず保温性を保つことができます。
保温性能が高いので暖かいです。
モデルによって違いはありますが、雪山登山でも十分に使えるます。
天然素材のダウンなどと比べ、化繊インサレーションは比較的安めです。
2〜3万は安く手に入れることができます。
ダウンとの違いと使い分けについて
暖かい防寒着の代表といえば、ダウンがあります。
化繊インサレーションとダウンとの違いは、どのようなものがあるでしょうか?
ここではまず、両者を各項目ごとに比較していきます。
化繊インサレーション | ダウン | |
---|---|---|
保温性能 | 暖かい | とても | 暖かい
軽さ | 軽い | とても | 軽い
メンテナンス性 | 優れている | あまり優れていない |
濡れへの耐性 | 高い | 低め |
価格帯 | 安価 | 高価 |
保温性能と軽さの違い
化繊インサレーションも暖かく軽量な素材ですが、やはりダウンと比べるとダウンに軍配が上がります。
ダウンは軽量で、暖かい空気を溜め込むのに優れています。
同じ性能を出そうとすると、化繊の量を増やす必要があるので、重量が増えてしまいます。
かといって、化繊インサレーションの保温性が低いわけではありません。
僕も冬山登山に持っていっていますが、十分使えるレベルです。
メンテナンス性の違い
メンテナンス性は、化繊インサレーションの方が優れています。
繊維自体に強度があり、洗濯をしても偏りが出にくいという特徴があります。
その為、汗などで汚れても自宅で比較的気軽に洗濯をすることが可能です。
ダウンの羽毛はデリケートなため、そう頻繁には洗濯はできません。
専用の洗剤を使い、手洗いで丁寧に扱う必要があります。
最近は、羽毛に撥水加工がされた製品も出ていますが、やはりまだ化繊インサレーションの方が濡れには優れています。
濡れるとロフトが潰れて、暖かい空気を溜め込むことができなくなるので、保温性が低下します。
ダウンよりも化繊の方が、耐性があるため潰れにくく暖かいです。
また濡れた場合でも、化繊の方が繊維が水分を吸収しないため、乾きやすいというメリットがあります。
価格帯の違いについて
やはり天然素材であるダウンは、素材の入手が簡単ではないため、どうしても価格に反映されてしまいます。
化繊は、人工的に作れる繊維のためダウンと比べると安価に入手ができます。
僕が冬山登山(雪山も含む)で実践している使い分けについて、ご紹介していきます。
冬山では僕の場合、なるべく両方持っていき、メリットを活かす使い分けをするようにしています。
化繊インサレーションは、水濡れに強くてメンテナンス性に優れているため、汗をかきやすい行動着として使用しています。
冬山登山は、気温が低いですが、動くと意外と暑く汗をかく場合もあります。
汗などで濡れても保温性がキープでき、汚れてもすぐに洗えるというメリットがあるので、行動着として使っています。
ダウンは、休憩時や緊急時の保温着用として使用しています。
また山頂で写真を撮るために待機する時にも使っています。
冬山は、休憩時など動くのをやめると寒いです。
風があると、さらに寒さを感じてしまいます。
そのためせっかく温めた体を冷やさないようにするために、僕はダウンを使うようにしています。
また緊急でビバークするような場合、暖かさを感じるだけでも少し落ちつくので、こういった使い方も想定できます。
行動時にダウンを着ていると、汗や雪が溶けるなどして濡れてしまい、いざという時に使えない!という事も想定されます。
そのため、行動時は、化繊インサレーションを使い、動きを止める時にはダウンを使うような使い分けをしています。
化繊インサレーションウェアの選び方
化繊インサレーションのウェアといっても、たくさんの種類があり初めて選ぶ人は迷ってしまうと思います。
そこで実際に僕が選ぶ時に基準としているポイントをご紹介!
良かったら参考にしてみて下さい。
行動着として使うため、動きやすさが重要です。
生地に伸縮性があると、動きやすくてストレスが少ないです。
またあまり緩くないトリムフィットくらいのスリム感が、動きやすくておすすめです。
おすすめは中厚手タイプです。
厚手だと重いですし、行動中に暑くなり、汗をかきやすくなってしまいます。
また薄すぎると、風が強い日や気温が低い日は、寒さを感じてしまう場合もあります。
まったく通気性がないと、行動着として使うのにはあまり向きません。
熱がこもりやすく、汗をかきやすくなってしまいます。
多少風が抜けるくらいが、ちょうど良いです。
冬山・雪山登山で汗は、体が冷える原因になります。
なるべく汗をかかない、保温力がちょうど良いです。
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【2023年】おすすめの化繊インサレーションウェアのご紹介
ここからは、今年おすすめする化繊インサレーションウェアをご紹介!
良かったら道具選びの参考にして下さい。
ARC’TERYX(アークテリクス)アトムLTフーディ
アークテリクスのアトムフーディです。
僕が使用しているアトムLTフーディの後継の最新モデルです。
性能は進化しており、中綿には「コアロフト コンパクトインサレーション」が採用され、保温性・通気性・耐久性が上がっています。
使わない時は、小さくコンパクトに収納して持ち運び、使う場面ではすぐにロフトが復活して、保温してくれます。
またサイドがストレッチ性のある生地が使われており、体の動きを妨げにくい構造になっています。
保温性や動きやすさなど、冬山登山の行動着としてピッタリなウェアです。
Teton Bros.(ティートンブロス)Wapiti Hoody
ティートンブロスのWapitiHoodyです。
冬山でも使える保温性能と適度な通気性を持った、化繊インサレーションウェアです。
特に保温力は高めで、寒がりの人にもおすすめできます。
また行動着として重要な動きやすさについては、動きやすさを意識した裁断や表地に「Prime Flex」が使われておりストレッチ性が高くなっています。
アクティブな動きをしても、引っかかりが少なくストレスが少ないです。
finetrack(ファイントラック)ポリゴンアクトフーディ
ファイントラックのポリゴンアクトフーディです。
汗などのウェアの内側の水分を素早く外側に排出して、汗びえを抑制してくれる高機能ウェアです。
そして生地は全体的に、ストレッチ性が効いており動きやすいという特徴も持っています。
また機能としてベンチレーションがついており、こもった熱を調節しやすくなっています。
重要な保温性についても雪山登山でも十分に使える暖かさがあり、快適で動ける行動着としておすすめです!
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)FL Ventrix Jacket
ザ・ノース・フェイスのフューチャーライトベントリックスジャケットです。
内部の中綿には、ベントリックス(ポリエステル化繊綿)が使用されており、保温性だけでなく通気性にも優れているのが特徴です。
また独自の防水浸透性素材が使われており防水性能も高く、雪山登山での外側からの濡れにも対応してくれます。
そして機能面だけでなく、リサイクル素材の使用や、非フッ素系の撥水コートを使うことで、環境への配慮がされています。
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