冬山登山のレイヤリングについてご紹介!登山の基本は重ね着です!
今回は登山の基本であるレイヤリングについての解説していきます。
特に冬山登山では、温度調整が重要になってきます。
その温度調整を担うのがレイヤリングです。
各レイヤー毎に役割などを詳しく紹介しています!
冬山登山でのレイヤリングの重要性とレイヤリングのポイントについて
夏山と比べ冬山は外気温が低く、気候の変化が激しいです。
そのため無風で晴天であれば、ちょっと動いただけで汗をかくくらい暖かい時もあれば、風が強くなり雲が出て日が隠れると急激に体感気温は下がります。
その変化が激しい気候に対応するために必要なのが適切なレイヤリングをする事なのです。
登山での温度調整は重ね着が基本となるため、天候に応じて持っている装備を脱いだり着たりしてレイヤリングを調整していきます。
特に冬山登山はスタートはまだ低い外気温に慣れていないため、寒く感じてしまい着込んで登り始めてしまう人がいますが、なるべく薄着でスタートするようにしましょう。
動き始めは体がまだ慣れていないため汗をかきやすく、着込んでいるとさらに暑くなり更に汗をかきやすくなります。
汗でウェアが濡れてしまうと冷えを感じやすくなり汗冷えの原因となり最悪、低体温症などの原因となってしまう場合もあります。
そのためなるべくウェアがドライの状態で、森林限界より上の山頂に行くために薄着でスタートし気候の変化に応じて着込んでいくようにした方が良いです。
冬山登山のレイヤリングはL1〜L5がおすすめ!
私がいつも冬山登山をする時のレイヤリングはL1〜L5の5層を基本としてやっています。
どういったレイヤリングをしているかL1〜L5までご紹介していきます。
レイヤ1(アンダーウェア)
レイヤ1はアンダーウェア(肌着)です。
ここのレイヤで重要となってくるのは吸汗発散性能です。
肌に一番近いレイヤなので常にドライである事が望ましいので汗をかいから直ぐに吸い出して外側のレイヤに発散させる性能が必要となってきます。
私が使用しているのはファイントラックの「ドライレイヤーベーシック」という製品です。
吸汗発散性能に優れており常に肌はドライの状態に近付けてくれるアイテムです。
性能を十分に発揮させるためには、サイズ選びに注意しましょう。
なるべく肌に密着していた方が良いため大きめのサイズは選ばない方が良いです。
吸汗発散性能:★★★★★
保温性能:★☆☆☆☆
防風性能:☆☆☆☆☆
防水性能:☆☆☆☆☆
下のアンダーウェアです。
おすすめはファイントラックの「メリノスピンライト ボクサー」です。
保温性と吸汗速乾性を兼ね備えており秋冬に適したアイテムです。
吸汗発散性能:★★★★★
保温性能:★★☆☆☆
防風性能:☆☆☆☆☆
防水性能:☆☆☆☆☆
レイヤ2(ベースレイヤ1)
レイヤ2はベースレイヤ1です。
ここでの主な役割は2つあります。
冬山は気温が低いため保温性能が必要な点と、レイヤ1で吸汗発散された水分を更に上のレイヤに伝える役割の2つです。
ここで私がおすすめするのはCRAFTの「Active Extrem クルーネック」です。
吸汗発散性能が高く更に上のレイヤ3に素早く水分を発散させてくれます。
そして保温性能もあり体から発せられた熱を適度に保温してくれます。
このウェアもフィット感が大事なので大きめのサイズは選ばないようにしましょう。
夏であれば不要ですが冬山登山の場合は保温のために着ています。
吸汗発散性能:★★★★☆
保温性能:★★★☆☆
防風性能:☆☆☆☆☆
防水性能:☆☆☆☆☆
アンダータイツです。
CRAFTの「Active Extrem アンダータイツ」です。
人間工学に基づいて設計され、フィット感が高くとても動きやすくなっています。
もちろん保温性もあり暖かいです。
私の場合は風が強い場合に使用することが多いです。
吸汗発散性能:★★★★☆
保温性能:★★★☆☆
防風性能:☆☆☆☆☆
防水性能:☆☆☆☆☆
レイヤ3(ベースレイヤ2)
レイヤ3はベースレイヤ2です。
ここのレイヤもレイヤ2と同様に保温性能と吸汗発散性能が必要となってきます。
ここでおすすめするのはマムートの「パフォーマンスサーマルジップロングスリーブ」です。
必要となる保温性能と吸汗発散性能を持っているのと、フロントジッパー仕様となっておりジッパーを開閉する事で簡単に温度調整をする事が出来るのでおすすめです。
吸汗発散性能:★★★☆☆
保温性能:★★★☆☆
防風性能:☆☆☆☆☆
防水性能:☆☆☆☆☆
おすすめするのはモンチュラの「FREE K -7cmパンツ」です。
軽量でストレッチ性があり動きやすいのが特徴です。
強度も高く扱いやすくなっています。
レイヤ2のアンダータイツで、保温機能を持たせているためここでは保温機能は持たせていません。
動きやすさ重視です。
吸汗発散性能:★★★☆☆
保温性能:★☆☆☆☆
防風性能:★☆☆☆☆
防水性能:★★☆☆☆
レイヤ4(ミドルレイヤー)
レイヤ4はミドルレイヤーです。
ここのレイヤは保温性が重視されるレイヤです。
気候によってはアウターとして使用する事もあることから、防風性や防水性もあると尚良しです。
ここでおすすめするのは私も使用しているアークテリクスの「アトムLTフーディ」です。
保温性が高く防風性や防水性もあります。
インサレーションなので濡れにも強く乾きやすいため扱いやすいのが特徴です。
浸透性能:★★★☆☆
保温性能:★★★★☆
防風性能:★★★☆☆
防水性能:★★☆☆☆
下のレイヤ4はシェルレイヤーです。
私も使用しているマムートの「GORE-TEX GLACIER Pro Pants」がおすすめです。
40デニールのゴアテックスProが使用されており防水・防風・浸透性が高いのが特徴でオールラウンドで使用きます。
クランポンガードや取り外し可能なスノースカートなどの機能が付いており冬山登山でも使用可能です。
浸透性能:★★★★☆
保温性能:☆☆☆☆☆
防風性能:★★★★★
防水性能:★★★★★
レイヤ5(シェルレイヤー)
レイヤ5はシェルレイヤーです。
このレイヤは防水・防風性能が重要視されるレイヤです。
冬山の厳しい環境から、体を守ってくれる重要なアイテムです。
ここでおすすめするのはアークテリクスの「ベータARジャケット」です。
ゴアテックスのProシェルが使われており防水性能、浸透性ともにとても優れています。
またピップ丈となっており少し長めのため、風の侵入がし難くなっています。
浸透性能:★★★★☆
保温性能:☆☆☆☆☆
防風性能:★★★★★
防水性能:★★★★★
レイヤリングの他にも冬山登山での重要な物は?
冬山登山では、レイヤリングの他にも重要なアイテムがたくさんあります。
例えば、冬山登山靴であったりグローブやその他防寒着(ニット帽、ネックウォーマなど)などがあります。
ここでは紹介しきれませんので他の記事で紹介していきます。
1つ1つ準備をして、安全で快適な冬山登山を楽しみましょう!
冬山登山(雪山)でのグローブ(手袋)の重要性と選び方についてご紹介しています。
もし良かったらこちらの記事も一緒にご覧ください。
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